第98章 彼女に会いたい

一言で、夢から叩き起こされた。

田中未菜は慌ててスマホを掴み、画面を確認した瞬間――世界が崩れ落ちた気がした。

消してる……相手、消してる……。

「うそでしょ! もし相手が本当に藤原亮介だったら、私ほんと死ねる……亮介を削除したとか、無理なんだけど! どうしよどうしよ!」

田中未菜は手がもつれながら、慌ててもう一度フレンド申請を送った。

そして、スマホを凝視したまま固まる。

橘結衣も、同じように固まっていた。

1分後――返事なし。

2分後――まだ返事なし。

5分後――

……やっぱり返事なし。

田中未菜は「わあっ」と声を上げて泣き出した。

「詰んだ……私、すべてを失った...

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